- 食べ物の恨みは恐ろしい 小さなポメラニアン、朝食を盗み食いしたクマを撃退 | カラパイア
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- カナダ・ブリティッシュコロンビア州の住宅で、暑さをしのぐために開け放たれたドアからクマが家の中に侵入した。クマは家の中を歩き回ると…
開け放たれたドアからクマが侵入
2025年8月4日、カナダ西部の都市ウェストバンクーバーでの出来事。この家に住む、ケイラ・クライネさんは、暑さでこもった室内の熱気を逃がし、外の涼しい空気を取り込むため、玄関ドアを開け放していた。
その隙に現れたのは、北米に広く分布するアメリカグマだ。
成獣は体重100〜270kgに達する大型哺乳類で、この地域では山や森林だけでなく、市街地近くにも姿を見せることがある。
防犯カメラには、クマが家に入り、テレビの前を通り過ぎた後、愛犬のために用意した朝食のある方に向かっていく姿が記録されていた。
ボクのごはん!小さな犬が大きなクマを猛追
別室にいたポメラニアン種のオス、スカウトは、自分の食事が盗み食いされていることに気づくと、勢いよく飛び出してきた。
体重はわずか2.7kgだが、甲高い吠え声を上げながら、一気にクマに突進する。
小さいながらスカウトの迫力は、クマをひるませるには十分だった。
防犯カメラの映像には、驚いて逃げるクマと、それを追いかけるスカウトの姿が映っていた。
クマは台所から引き返し、玄関を抜けて庭へ駆け下りた。
甘えん坊で愛情深いが、怒ると怖い食いしん坊で勇敢な犬
クライネさんは「普段は抱きしめたくなるほど甘えん坊で愛情深いが、食べ物が絡むと本当に怖い」と笑う。
今回の行動は、間違いなく朝食を奪われた怒りが引き金だった。
スカウトは小さな体を精一杯に膨らませ、まるで「自分の朝ごはんを取ったやつは誰であろうと許さない」という態度で巨大なクマに立ち向かっていったという。
幸いスカウトにけがはなかった。クライネさんは「きっかけは食べ物だったけど、彼は本当に勇敢でした」とほめたたえた。
この近辺に住む野生動物界隈では、この家には「小さいながらも獰猛な動物がいるのでご飯を狙うのはリスクを伴う」という通達がでまわっているかもしれない。
