- 「ハンドルが利かへん!」桜塚やっくんの事故死から13年…同乗していたバンドメンバーが明かす“絶望の瞬間”「やっくんが戻った後、大きな衝突音が聞こえて…」 | 文春オンライン
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- 「お前はトークが下手すぎる。もっと磨け」 これは、同じバンドのメンバーだった伊織殿(いおりどの)が今も覚えている、桜塚やっくんからの言葉だ。2013年、桜塚やっくんはバンドのイベントに向かう途中に起き…
最初の衝突は単独事故でした。その後、マネージャーが車の外に出て、電話で今いる場所を伝えようとしたところで、後ろからトラックがぶつかってきたんです。僕も最初の衝撃でけがをして気を失っていましたが、後部座席からメンバーの叫び声が聞こえて、振り返りました。
――伊織殿さんは、そのとき車の中にいたのですね。
伊織殿: はい。助手席側のドアは事故の衝撃で潰れて開かなかったので、後部座席を通って外へ出ました。後続車に事故を知らせないといけないと思って、着ていた服を脱いで振りまわしながら、車の後方へ下がっていったんです。
そこへやっくんが来て、「伊織、どうしたらいいんだよ。俺、どうしたらいいかわかんねえよ」と、パニックになっていました。僕は携帯を持っていなかったので、「警察と救急車に連絡してください!」と言いました。やっくんが「わかった」と戻っていって、そのあと大きな衝突音が聞こえたんです。
――音がした後は、どうしましたか。
伊織殿: 後から近くに来た別のメンバーに後方を見ていてもらって、僕は車のほうへ戻りました。そこで、壁際に倒れているやっくんを見つけたんです。その瞬間、「すべてが終わった」と思いました。
血だらけのやっくんを抱きしめたのは覚えています。悲しくて、ほかにどうすればいいのかわからなかった。自分もけがをしていたはずなのに、そのときは痛みを感じませんでした。


