- “男性”の「自殺率」は女性の2倍 原因は「生物学的な傾向」か、「社会的な要因」か? | 弁護士JPニュース
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- 9月10日は「世界自殺予防デー」。世界保健機関 (WHO)が「自殺に対する注意・関心を喚起し、自殺防止のための行動を促進すること」を目的として制定した。自殺率には性別によって差があり、男性の自殺リスクは女性に比べて大幅に高い。この性差の原因は、どこ…
『男はなぜ孤独死するのか』では「所属感の減弱」に焦点を当てて、「男性は女性に比べて孤独になりやすいことが原因で、自殺もしやすくなる」と論じられている。
『男はなぜ孤独死するのか』では、男性が女性よりも孤独になりやすい根本的な原因として「男性は女性に比べて物質主義的であり、人間や対人関係に対する興味が薄い」という、心理学的な傾向を挙げている。
また、ジョイナーは、上記の傾向は環境や教育によって後天的に身につくだけではなく、乳幼児の時点から生まれつき存在する生物学的なものでもあると論じている。そして、この心理学・生物学的な傾向が、孤独を引き起こす以下の3つの特徴を男性に備えさせるという。
(1)対人スキルの欠如:若いころから人に対して関心を持たず、家庭内では甘やかされ、学校でも女性に比べて複雑な人間関係を経験しなかったりすることから、関係を維持するためのスキルを身につけられないまま大人になる男性が多い。
(2)プライドの高さ:男性は女性と比べて「自立」に価値を置いており、「依存」を嫌がる。また、人の手を借りたり、他人に譲歩することを嫌がるため、コミュニティから孤立しやすい。
(3)収入や地位へのこだわり:男性は他人のことよりも自分が収入や地位を得ることを優先して、仕事やキャリアのために家族や友人との関係を犠牲にしやすい。