- デヴィ・スカルノ「人は思ったようには死ねない。娘と孫のため財産整理の真っ最中。お墓も自らデザイン、愛犬の名前も刻んで」 白いドレスの私の棺を担ぐのは、燕尾服の美男子6名!|芸能|婦人公論.jp
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- パワフルに世界を飛び回るデヴィ夫人が82歳の今、気がかりなのは、集めた膨大な数の芸術品のゆくえ。自分の亡き後、娘や孫に迷惑をかけないために準備を始めていると言います
私は、人生は自分で切り拓くものと考え、努力を重ねてまいりました。その結果、完全な独立と自由を得て、生きたいように生きることができましたけれど、残念ながら「死」だけはコントロールできないのよね。
人は思ったようには死ねない。そこに人生の悲哀を感じますが、だからこそ終活すること、備えておくことが大切です。あとに残された人が困ったり迷ったりしないようにしておくことは礼儀でもあるし、生きてきたことへの責任でもありますから。ですので、お墓もお葬式もここ数年、着々と準備を進めています。
永遠の眠りにつく場所や人生最後のセレモニーは、やっぱり自分でデザインしたいじゃない?
こんなに準備しているのに、本番を見られないのが残念ね。
5年ほど前から、いろいろな銀行の方がわざわざいらして「夫人、どうなさいますか」ってプレッシャーをかけてくるのですよ。周りの方に聞くと、財産を持つおひとりさまの方に働きかけているんですって。
私に身寄りがなかったら、まるごと整理をお願いして、寄付先などを考える必要があったかもしれません。でも、私には娘のカリナも孫のキランもいるので、娘が困らないような遺し方ができればいいと考えています。
娘一家はロンドン在住。日本に住みたいという気持ちがあるなら、東京のお家も生かすことができますが、娘も孫もヨーロッパ育ちですからね。生活範囲がヨーロッパになる可能性のほうが高い。と考えると、日本にあるものはやはり売ることになるでしょうね。いずれにしても決めるのは彼女たちです。
私が当面できるのは、絵画や古美術品などのリストを作っておくことぐらい。契約社会のフランスだと、専門家に頼めば、すぐに所持品のリストアップをしてそれぞれの価値の査定もササッとしてくれます。でも日本では、自分で写真を撮って、リストを作る必要があるのです。手をつけ始めましたが、とにかく数が膨大なので……。
宝石は、全部カリナのところに行くことになるでしょう。